起床後、すぐにネット接続を確認するも、予想通りつながらず。
すぐに催促するのも気が引けるので、ノロノロ勉強しつつ昼過ぎまで待つ。というより、服着たり化粧するのが面倒なので、部屋から出たくないです(笑)。いやほんと、部屋の中にさえいれば天国です。エアコンなんて全然要りません。
昼過ぎにマーマ(おばあちゃん)に電話。「ファトマさんいる?」と聞くと「今寝てる」と言います。「インターネットがつながらないから、ネット会社の人に伝えて欲しい」というと、「イフタール後につながるはず」と言います。確か昨日は朝と言っていたはずなのですが、よくあることだし、断食中に刺激しても面倒なだけなので、とりあえず「わかった。待ってます」とお返事。
「おばあちゃんと電話で会話、しかも話題はインターネット」という日本語でも高度なミッションが果たせただけで満足です。
昨日起こったトラブル(というかトラブルの起こらない日なんてないけど)の結果、今日の授業はイフタール後だけとなり、かつ担当がボスのS先生に代わる。例によって疑心暗鬼になりつつ、いい加減適応してきて「すべての人の話を話半分に少しずつ聞く」態度で様子を見ることに(最終的には当面今の学校で勉強し続けることにしました)。
三時すぎに、所用でドッキに。
用事はちゃちゃっと済ませて、小奇麗なドッキの街をブラブラする。
アルファ・マーケットの二階に文房具が豊富にあることを発見。日本や欧米と変わらないような品揃えです。お金持ちな地区はやっぱり違います。
でも個人的には、あんまりこういう外人ばかりの地区には住みたくないし、かといって柄の悪すぎる場所に住むのも当然嬉しくないし、結局今のアパートの場所がちょうど良いのかもしれません。
アルファ・マーケットの二階でノートとパスタばさみを買っていると、大家さんのファトマさんから電話があり「ネットが開通した」と知らせてくれました。
帰りがけにいつものサンドイッチ屋さんでイフタール用のエサを補給し、帰宅後マシンを立ち上げると、本当にネットがつながっています。転居後二日目で開通したので、戦果としては合格点でしょう。
たまっていた更新のアップ作業を始めるも、ものすごい重さです。ホテルの無線LANにつないでいた時からちっとも進歩していません。
日本との時差的にギリギリ起きているかな?という時間だったので、ダーリンにメールしてSkypeを開き、久々に電話成功しました。でも、向こうに届くこちらの画像はほとんど静止画だったようです。
更新半ばで急いでイフタールを食べ、S先生との授業に。
今日はシムサールの事務所ではなく、近所のマクハーで授業。もちろんマクハー・バラディではなく、割とお洒落目のところです(でもバカ高いわけではなく、エジプト人が使うカフェ)。S先生は太っ腹なので(物理的にも)、こういう時は常に奢ってくれます。というか、政治屋の匂いが強い人なので、トラブル後にご機嫌を取るよう気を使ってくれているのでしょう。
「事件」の背景について伺い、100%納得したわけではないにせよ、とりあえず続けていくことにする。
S先生は声に圧力のある人で、頭の回転が早く非常に教え方がうまい人です。加えて、最初はSkype越しだったとはいえ、わたしが生まれて初めて喋ったエジプト人でもあるので、やっぱり長く付き合いたい人です。
彼の学校は、エジプトではあり得ないくらい時間に正確で、外国人相手の授業運営、特に日本人との付き合い方をよく心得ています。他の学校に比べてかなり割高なのですが、付き合いの長さとS先生の教え方の上手さに、結局ずっとお世話になっています。もうちょっと安ければ言うことないのですが・・。
ここ数日、妙に身体がフワフワして、風船がついているような気分になることがありました。月面を歩いているように、身体が一瞬遅れてついてくる感じです。「こういう感触って時々なるなぁ、周期的なものかな、何だったかな」と思いつつ、割と楽しいので放っておきました。
体調悪化の前触れだったようです。
授業後帰宅してから、猛烈に熱が出て嘔吐・下痢を繰り返し、うわごとを言い続けます。夜明けくらいにやっと眠り、それでも翌日から始まる仕事に行けないのはマズイと思って、社長の番号(のはず)に何度もかけたのですが、つながらず。
結局諦めて落ち、翌日昼過ぎまで昏睡。
目覚めると熱は微熱程度に落ち着いていたものの、嘔吐・下痢はおさまらず、フラフラしながら他の番号なども使って会社とのコンタクトをはかるものの、成果あがらず。S先生に連絡し、今日は勉強できないこと、送金受け取りと家賃の件でちょっと助けて欲しいことなどを伝える。
もうとにかく水飲んで寝ているしかないと思うのですが、外国で体調を崩すと本当にキツいですね。うわごとで「お母さん」とか呟いています(笑)。
食料がなくてもどの道食べる元気がないので良いのですが、水が底をつきるとシャレになりません。スーパーがすぐ近所なのですが、外に出るのもいやだし、大家さんに伝えればすぐ助けてくれるのはわかるのですが、エジプトの人たちは親切過剰で「助けすぎる」ので、ギリギリまで一人で粘ってみようと思っています。ごめん、大家さん。
日本人がエジプトで一度はヤラれるという体調危機に、今まで遭遇せずに来ましたが、とうとう年貢の納め時がやってきたようです。この危機を乗り越え、サイヤ人のようにレベルアップしてくれることを期待しています。

エジプシャン・ベイビー・ライダー posted by (C)ほじょこ
ネット開通、熱を出して寝込む
エジプト留学日記