三回目の四月六日 揉み合いと逮捕と治安包囲
二年続けて、内務省は昨日四月六日ゼネスト記念のほとんどの抗議行動を失敗に追い込んだ。カイロとアレキサンドリアの主要な通りや広場で活動家らを包囲し、人権筋によれば70名が、治安筋によれば35名から100名が大学生が逮捕された。大学生らは治安執行を破り六大学でデモを行った。
治安当局は、「四月六日」青年団が人民議会に通じるカイロ中心部で計画していた平和的な行進を頓挫させた。対暴動部隊が人民議会とタハリール広場通りの間の通りを占拠し、多くのデモ参加者らと揉み合いになり、通りから追い出した。100名ほどの同運動の若者たちが包囲を破ることに成功し、諮問議会前に集まり、国歌を繰り返したが、中央治安部隊が力づくで介入し、すぐに解散させられた。何人かのデモ参加者が暴力を受け、多くが逮捕された。女性活動家の逮捕に久々に女性警察官が加わり、タハリール広場の逮捕者だけで35名以上になった。
26の人権組織による「エジプトのデモ参加者防衛」戦線は、拘束されたデモ参加者らは四台の護送車に乗せられ、このうち二台はカイローアレキサンドリア道路沿いのどこかへ移動し、他は諮問議会前のガレージで拘束された。人民議会のムスリム同胞団系議員および無所属議員は諮問議会前で連帯集会を行い、活動からが着ていた切り裂かれたシャツを掲げた。
治安部隊はタラアト・ハルブ広場でデモをしようとしたイル=ガド党(明日党)のメンバーを逮捕する一方、数十人の弁護士が弁護士連合事務所前でデモを組織し、およそ100名の学生がカイロ大学のドーム前でデモを行い、またヘルワーン大学ではムスリム同胞団学生と大学警備の間で揉み合いとなった。
エジプト諸県では大衆的な抗議は見られず、デモはタンタ、ベニー・スウェーフおよびアスユートの大学に限られた。イル=マンスーラ大学では多くの学生が学生連合と揉み合いになり、アレキサンドリア駅広場では「改革のための国民連合」が呼びかけたデモが治安部隊により中止された。ムスリム同胞団は、様々な大学で同団学生が参加してくれたことで満足する、と述べた。
4月6日の活動は、2008年4月6日に試みられ失敗に終わったゼネストを記念するもの。
ちなみに、こういう記事を在カイロ時に眺めていてよく思ったのですが、デモの行われている場所は毎日のように通っていた場所なのに、目撃したことがありません。反アルジェリアの盛り上がりなどはイヤというほど目にしたのですが、労働関係はそれだけ潰されるのが早いということなのでしょうか。
参考:
إضراب 6 أبريل – ويكيبيديا، الموسوعة الحرة

