占領軍、爆弾でアクサー・モスクに侵入、礼拝者たちの死闘により撤退させる
イスラエル占領軍は昨日、アクサー・モスクの中庭に侵入し二週目となり、占領下エルサレムの各地区とアル=ハリール(ヘブロン)のイブラーヒーム・モスク地区で続く衝突に、占領下エルサレムでのインティファーダが警戒される中、パレスチナ人礼拝者たちとの流血の衝突が発生した。62名が負傷する一方、エジプトではイスラエル当局とアラブの姿勢を批判するデモが続いた。
パレスチナの通信社ワファーとインターネットのパレスチナ広報局の伝えるところでは、占領軍はアクサー・モスクの中庭に金曜礼拝の後突然に突入し、礼拝者たちに催涙ガスとスタングレネードを発射し扇動し、パレスチナ最高裁判事タシール・タミーミーを含む何十人もが負傷した。占領当局はアクサー・モスクのすべての入口を封鎖し、礼拝者たちをなかに閉じ込め、パレスチナの救急隊員がけが人救助のためにモスクに入れないようにしたが、その後アクサーを守る礼拝者の死闘により撤退した。
アル=ハリール(ヘブロン)では、占領軍がイブラーヒーム・モスクから外に出ることを妨害し、聖域周辺では衝突が増加し、アル=イーサウィヤ地区とラァス・ル=ウムード地区、シャアファート地区と占領下エルサレム旧市街に広がり、十二名のパレスチナ人が負傷した。また、ガザでは何万ものパレスチナ人がパレスチナ政府の呼びかけに応え、アクサー・モスクとイブラーヒーム・モスク防衛のために批判の声をあげている。
エジプトでは、昨日の金曜礼拝の後、アル=アズハル・モスク中庭で数十人がデモを行い、イブラーヒーム・モスクをユダヤ遺跡に含めることに抗議した。デモをモスク内部で行おうとしたことから、予め許可を取っていたにも関わらずデモ隊と治安部隊の間で口論と小競り合いが起こり、これがデモ隊を刺激し衝突となり、デモ終了まで当局が四名を拘束した。デモは先日のアラブ外相会議を批判し、アラブがイスラームの聖地を諦めるものだ、とした。
一方、アラブ連盟事務総長アムル・ムーサーは、宗教的聖地をイスラエル遺跡のリストに含めるイスラエルによる決定の影響を追求する、緊急会議開催の呼びかけをエジプトが提案することに合意した。
参考:
وكالة الانباء والمعلومات الفلسطينية – وفا
Al-Issawiya – Wikipedia, the free encyclopedia
رأس العمود – ويكيبيديا، الموسوعة الحرة
شعفاط – ويكيبيديا، الموسوعة الحرة

