パレスチナ、第三次インティファーダの空気を生きる
西岸の諸都市と占領下エルサレムは、第三次インティファーダの空気に包み込まれた。イスラエルによるイブラ―ヒーミー・モスクを含む独占の決定に抗議し、昨日占領下エルサレムの各地区で抗議活動が勃発し、西岸の三都市でゼネストが行われた。
一方、イギリスのインディペンデント紙は、イスラエルの決定はパレスチナ人の権利の「文化的虐殺」に等しい、とし、パレスチナ代表ハナーン・アシャラーウィーの「イスラエルのこの一歩は、イスラエルの窃盗・強奪計画を完成させるものだ」という言葉を伝えた。
パレスチナ内におけるイスラーム運動指導者シャイフ・ラーイドゥ・サラーフは、本紙と昨日号の単独会見で、アクサ―・モスクは、以前より同モスクと周辺地区へのイスラエル占領軍による攻撃増強にさらされ、アル=ハリール(ヘブロン)市のイブラ―ヒーミー・モスクとバイトゥ・ラフム(ベツレヘム)のヤアクーブの妻ラーヒール廟をユダヤの遺跡へと包含することで、より危険を増している、と警告した。
シャイフ・サラーフの指摘によると、イスラエルのハアレツ紙が、数日前から、イスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフの政府が第三ソロモン神殿の建築を始め、アクサ―・モスクを来たる三月十六日に攻撃することを伝えている。これは十八世紀のユダヤ教ラビの一人ジャーウーン・フィルナーの、2010年三月十六日に第三神殿が建設される、という予言に基づいたものである。
サラーフは声明で以下のように付け加えている。「多くの者は知らないかもしれないが、イスラエル政府は、来たる三月十五日に、占領下エルサレムにおけるユダヤ教の最も重要な役割の一つフルバー神殿の建設を完了する。この神殿の建設は、アクサー・モスク西部にあたる壁の近くで行われ、イスラエル政府によると、オープニングが行われる。アクサー・モスクを犠牲にして、伝説の建築を本当に始めるのだ」。
このイスラーム運動指導者が注意を促すのは、占領が一方で、この数週間でウマイヤ朝の城塞が攻撃されたのに続き、アクサー・モスクの建物の一つイスラーム博物館のムサッラー(礼拝所)を「ユダヤ教会」に変えようとしている、ということだ。
パレスチナ大統領マフムード・アッバースは、イブラーヒーミー・モスクを包含するイスラエルによる決定により、中東地域に宗教戦争が勃発することを警告し、次のように述べた。「これは危険な挑発であり、宗教戦争の脅しをかけるものだ。我々は、我々皆がその重要性と主要性を認めるアメリカの役割を助けるものとして、EUに実際的な政治的役割を求める。いかなる遅延も先延ばしも、平和を破壊し、この地区を新たなる暴力の渦に巻き込むものと考えている」。
一方、カイロで催される十二カ国によるイスラーム会議の参加者たちは、「エルサレムのユダヤ化」に対抗する一致した努力を求めた。
エルサレム第三神殿の建設というのは、以前よりイスラエル極右勢力により画策されていたらしいですが、本当にイスラエル政府がそんなことを企図しているのでしょうか。このまま三月十六日を迎えれば、自ずと真偽も明らかになるのかもしれませんが・・。

