イル=バラーダイーの支持者へのメッセージ「我々は自由と誇りある生活を回復できる」
「あなたがたは、自由と社会的公正による民主的エジプトの希望です」。2011年共和国大統領選挙立候補を支持するフェイスブックのグループのメンバーに向けたメッセージで、このようにムハンマド・イル=バラーダイー氏は語った。
グループのメンバーには、一昨日カイロ空港へ歓迎に参加した者もいて、国際原子力機関前事務総長イル=バラーダイーは謝辞を述べた。六万八千に達するグループへのメッセージで、イル=バラーダイーは、彼の兄弟アリー・イル=バラーダイー氏は「皆さんの活動と関心により、立候補と選挙における全エジプト大衆の権利を阻む憲法・法律の障害を乗り越え、憲法を改正し、すべてのエジプト人が自由と誇りある生活における権利を回復できる、と確信している」。
イル=バラーダイーは、空港を足早に去り出迎えの人たちと長い時間を過ごせなかったことについて、遺憾の意を表した。
一方、サイトのグループは、イル=バラーダイー帰国を記念し冊子を百万部印刷した。「イル=バラーダイー エジプトの男、その希望」と題されたこの本には、イル=バラーダイー批判者への批判も含まれ、彼らを「無知」と表し、国際原子力機関での任にあった彼の立場を擁護している。
イル=バラーダイーの生地アブヤール村の人々は、彼が村の訪問を取りやめたことに対し、不快感を表した。彼に立候補の取りやめを勧める者もいる一方、政治的有力者の何人かは、イル=バラーダイーの帰国と大統領選への立候補を支持している。人民議会議員で尊厳党の大統領選候補ハムディーン・サバーヒーは「イル=バラーダイーの帰国と大統領職への立候補を支持する」と述べた。
精神科医たちはイル=バラーダイーの人格を分析し、注意深く、偏執的で、見識を備え、同僚を信頼し、人気を気にしない、とした。イル=アズハル大学の精神医学教授ハーシム・バフリーは、彼について「自立し、論理的に考える能力を備え、仲間と共に働くことを好む」と述べた。
他方、アメリカとイギリスのメディアは、イル=バラーダイーのカイロへの帰還に注目し、ムバーラク大統領を前に「可能性ある候補」歓迎に対する大衆の反応を観察している。イル=バラーダイーにとっての最初の障害は、エジプト憲法が独立系候補に課している「法的制限」だとした。
アメリカのフォーリン・ポリシー誌は、イル=バラーダイーの帰国はムバーラク大統領体制にとって「頭痛の種」であり、大統領選立候補を巡るイル=バラーダイーの発言は、とりわけ選挙の公正性と憲法改正をイル=バラーダイーが要求した今では、大統領の計画を阻む「爆弾」に等しい、とした。同誌は、イル=バラーダイーは、当局による妨害と、現体制が反対派を封じるために長きにわたって築いてきた法的制限に直面している、と述べ、イル=バラーダイーがエジプトにおいて果たしうる役割については、不明瞭である、とした。
一方、イギリスのガーディアン紙は、イル=バラーダイーの人生の次なる段階は、政党に属さず公式の候補ではない人物による、素晴らしい物語の最後の章に等しい、と述べた。十二年以上にわたる外交活動を経て、彼は家族とくつろぎたいはずなのに、反体制派のリーダーへと変貌した、と表した。
文中ابن مصر(エジプトの息子)という表現がありますが、ちょうど「日本男児」ならぬ「エジプト男児」なイメージです。ابن البلدとかも言います。
「ホンマもんのエジプト人や!」なニュアンスでマスリー・マスリーとか言うこともありますが、これは悪い意味でも使いますね。「ホンマあいつはベタベタのエジプト人でどうしようもないわ」みたいな。外国人はこういう使い方をしない方が良いと思いますけれど(笑)。

