猫と山羊とゴミが学校を包囲

家畜と衛生問題
家畜と衛生問題 posted by (C)ほじょこ

猫と山羊とゴミが二つの学校を取り囲んでいる
 世界中の多くの国が「家畜インフルエンザ」の拡散に警告を発しており、いくつかの国では何千もの家畜の群れを屠殺しているのに、バシュティールの学校地区ではまったく状況が異なる。毎日何十もの羊と山羊がバシュティールの衛生施設と「ガマール・アブドゥッナーセル」と「イル=マギド」の二つの小学校の柵の周りに集まってくる。これらを取り囲んでいるゴミの山から、餌を漁るためだ。
 同地区の住人の一人サアード・シャアバーンは、こう語った。「何十もの羊飼いが、朝早くから家畜を連れて、学校と衛生施設の周りのゴミから残飯を餌にやるため、やって来るようになってしまった。責任者たちは、この危険な行いに心を配っていない。それが近隣住民、特に隣接する学校の生徒たちを脅かしている。豚インフルエンザの感染者が増えていて、家畜インフルエンザウィルスへの怖れが高まっているのに」。
 同地区住人の一人ウンム・ムハンマドは、彼女と住人たちを苦しめているのは、ゴミの山から来る酷い匂いだ、という。「わたしも学校の生徒たちも、ハンカチやマスクで鼻を覆って、ゴミの山から来る酷い匂いの苦しみを避けている。おまけに、羊や山羊が、ゴミの中の残飯を漁りにやって来る。時々、ゴミを食べていた羊が突然死んでいる。持ち主は気に留めることもなく、通りにそれを放置している」。
 匿名希望の一人の学校長は、豚インフルエンザやその他の感染症ウィルスから生徒たちを守る試みは、地域が苦しんでいる汚染のせいで、うまくいかないだろう、と語った。学校の柵の周りに積み上げられているゴミの山は、とりわけ休暇期間中に大きくなっている。彼はこう述べた。「わたしたちは地域当局に、ゴミの山の除去と、学校の柵の周りで家畜を飼育している違反についての調査を行うよう求めたが、ほとんど返答がなかった。柵を越えようとしているゴミの山を除去するのに、清掃業者に料金を支払っている」。

 羊や山羊の群がゴミを漁っている、というのは、時々見る光景ですね。
 エジプトの豚は主にゴミの残飯を餌に育てられていること、豚肉がイスラーム的にハラームであることから、豚インフルエンザ絡みで「豚はゴミを食べて育っているから危険なんだ」とか見当違いなことを言う人がいましたが、羊も山羊もゴミを食べてます(笑)。
 残飯を動物にやること自体は結構ですが、中にはよろしくないものも混じっているでしょうし、住宅地の真ん中でやるのは衛生上やはりマズいですね。

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