エジプト・ムスリム同胞団の新指導者選び

ムスリム同胞団新指導者
ムスリム同胞団新指導者 posted by (C)ほじょこ

ムスリム同胞団、ラシャード・イル=バユーミーが同団新指導者宣言への同意を期待
アッザの辞退後、地位受諾の説得を続け、同団は新指導者就任祝賀および前任慰労会を準備
 本紙は、ムスリム同胞団の指導局学生部責任者のラシャード・イル=バユーミーが、数日で任期終了となるムハンマド・マフディー・アーキフの後を継ぎ、近い時期に同団新指導者として公式に発表する公算が高いことを入手した。
 同団筋によると、指導局および上院総会は、イル=バユーミー指導者の決定を伝えた。以前の指導者第一候補だったムハンマド・ハビーブが意向を翻し指導者職への立候補撤回を決め、一昨日、同団のすべての団体職に対し公式に辞表を提出し、指導者職への非立候補を宣言したことを受けたものだ。同団筋の明らかにするところでは、ラシャード・イル=バユーミーが同団指導者を宣言することへの現在唯一の障害は、イル=バユーミーが個人的に受諾を拒んでいることで、同団指導者の側から説得の試みが続けられている。新指導者職への立候補は、事実上ラシャード・イル=バユーミー氏かムハンマド・バディーア氏のどちらかしかなく、指導局選挙では当初バディーア擁立が優勢だったが、イル=バユーミー(七十四歳)が最多票を獲得し、同団としては彼の指導者職就任を期待している、と同団筋は述べた。
 同団筋の示すところでは、同団事務総長ムハンマド・アッザ氏は、指導局および上院総会に指導者職立候補辞退を公式に届け出たため、ラシャード・イル=バユーミー氏が、同団内で最も支持のある人物の一人であること、および(同団筋および同団員によれば)彼の組織内での「大々的な呼びかけ」の努力により、最多票を獲得した。同団は、ムハンマド・ハビーブ事件の混乱の後、指導者選挙活動を開始し、とりわけ衆院総会が候補者名に含めていたハビーブが一昨日辞表を提出したことから、指導局は彼の指導者職への意向を期待している。
 同団筋の述べるところでは、同団はその歴史上初めて、新指導者就任祝賀および前指導者ムハンマド・マフディー・アーキフ慰労の会を決定し、組織外の多くの公人を招くことを決めた。
 同団指導者への第二候補で有名なアル=アズハル問題で獄中にいるヒーラ・イッ=シャーティル氏の干渉が囁かれる件について、同団弁護士のアブドゥルムヌイム・アブドゥルマクスードは本紙に対し、指導局レベルで行われる選挙、あるいは指導者職をめぐって現在行われている選挙について、シャーティルとはまったく関係していない、と述べた。

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