米藁を燃やす季節から二ヶ月、黒煙がカイロの空を覆い続ける
何トンもの藁が燃やされる米の収穫期から二ヶ月経ったにも関わらず、黒煙が高い率で大カイロ圏の空を覆っている。その原因は、放置されたゴミの山で燃えるゴミ、工場と廃自動車による汚染だ。環境専門家でバンハー大学環境汚染学教授のアフマド・アブドゥルワッハーブ博士は、毒物センターの統計によると年間5000人の市民が黒煙が原因で死亡している他、大気汚染による肺病や肺炎で病院や心臓病センターに入院している人がおり、毎年エジプトの環境破壊に対する支出の三分の一が大気汚染に費やされているという。
アブドゥルワッハーブ氏は、エジプト人が近いうちに黒煙に別れを告げることはないだろう、と言う。というのも、環境省および特定部局が、この問題の専門家に助けを求めず、現象への対応を怠ってきたため、黒煙が十一年間この国の空を支配してきた今では、解決はまったく不可能と考えられているからだ。
رابع المستحيلاتは、文字通りには「四つの不可能」ですが、単に「全然不可能」という強調表現。なぜか四と七が良く使われます。
「沢山」を表す象徴的な数、ということですが、日本なら「八」でしょうか。

