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アスワーンでは、ルクソールのOASISホテルとつながりのあるヤーシーンというホテルに宿泊。駅のすぐそばです。普通の安宿で、OASISと違いちょっと薄暗くて憩いの場もありませんが、バストイレ・エアコン着きで35ポンド。不潔ではないですが、特別綺麗でもなく、タオルも何もありません。色々な意味で標準的な安宿です。
アスワーンに着いた時の第一印象は、「意外と街」。もっとド田舎だと思っていたら、駅前は新しく整備されていて、きちんと観光拠点になっています。ナイル沿いの道もオシャレ。
アスワーンに来た最大の目的は、めちゃくちゃ普通にアブ・シンベルです。
アブ・シンベルはアスワーンから車で3,4時間の所で、宿を予約した時に一緒にツアーも申し込んでありました。アブ・シンベルだけを見るショートツアーで70ポンド。
アブ・シンベル日帰りツアーは午前3時くらいに出発し、ショートツアーなら昼くらいには戻ってきます。
3時に出るなら、2時くらいには起きたいですが、宿にたどり着いてシャワーを浴びて寝る体制になったのが、既に12時前。
初日バス泊、二日目も朝7時ツアー、と来たところで、更に2時間睡眠か、と思ったら、その2時間も目がさえて眠れず、徹夜でそのまま出発しました。でも、バスの中でみんな寝ているので大丈夫です。
バスはとても綺麗なマイクロバス(エジプトにおける「マイクロバス」ではなく、日本語での「マイクロバス」)で、警護のためにコンボイを組んで行きます。以前にフランス人か何かの観光客が、越境してきたスーダン人に身代金目的で誘拐される事件があったそうです。
非常に良かったのは、アブ・シンベルそのもの以前に、このバスの旅がかなり楽しかったこと。
砂漠の真ん中を物凄いスピードで飛ばして行きますし、未明に出発するので、砂漠の夜明けも拝むことができます。
奇妙な形の岩や、ナセル湖から引いた水で行っているらしい灌漑施設なども見ることができます。
できれば、バスは進行方向向かって左に座った方が良いです。日の出がそちら側で、かつ、右側は帰りは日差しがキツイです(わたしは右側でした・・)。

アブ・シンベル行きのバスから見る夜明け posted by (C)ほじょこ
乗客はほとんど中国人でしたが、駐在員系の日本人が延々と日本語でエジプトや中国についてネガティヴな話をしていて、非常に鬱陶しかったこと以外は快適でした。わたしも中国人だと思っていたのでしょう。ああいうのは仲間うちで冗談で言う程度は良いかもしれませんが、人前では控えて頂きたいものです。
アブ・シンベルは、周囲もよく整備された観光拠点。
嘘くさいと言えば嘘くさいのですが、ナセル湖に向かう巨像の姿は、素朴に壮観です。遺跡ファンでなくても、圧倒されます。エジプトに来たら、必ずこの南端まで訪ねるべきです。特に、この時期の澄んだ冷たい空気の中で見ると、実に気持ちが良いです(夏は地獄でしょうね・・・)。
ちなみに、アブ・シンベルも図書館のstudentカードで強行突破しました。最初「ダメだ」と言われたのですが、「カイロでアラビア語を勉強している、学生だ」とアラビア語で粘ったら、学生扱いにしてくれました。寛大なる切符売り閣下に敬礼。

アブ・シンベル posted by (C)ほじょこ

アブ・シンベルの台座脇レリーフ posted by (C)ほじょこ

アブ・シンベルの小鳥 posted by (C)ほじょこ

アブ・シンベル小神殿 posted by (C)ほじょこ
昼過ぎにアスワーンに戻り、少し東岸の街をブラブラ。
ジュース屋でフルーツブロックを食べる。5ポンド。カイロとは少し構成が違って、メロンが入っています。
ナッツ5ポンドを買って、これがこの日のお昼ご飯。

アスワーンのフルーツブロック posted by (C)ほじょこ
アブ・シンベルと砂漠の夜明け
ルクソール・アスワーンの旅