汚染されるナイルの水

汚染されるナイルの水
汚染されるナイルの水 posted by (C)ほじょこ

弁護士たち、イル=マスリー・ル・ヨームと連帯、イル=ハワームディーヤ精糖告訴のため著名キャンペーンを始める
健康、灌漑、環境各相に対して公式に届け出る
 大勢の弁護士たちが、ナイルに注がれる下水と、イル=ハワームディーヤ地区における化学物質と毒物による飲料水汚染に対するイル=マスリー・ル・ヨーム(訳注:本記事の掲載紙名)のキャンペーンと連帯し、汚染された飲料水による被害者家族の代表団と共に、イル=ハワームディーヤ精糖社長ハサン・カーミル氏を告訴する予定である、と述べた。本紙がカイロ大学精密分析室で行った分析により、エジプトの基準値と世界基準を上回る重金属や有毒化学物質の存在が突き止められ、先月曜日にこの地区における飲料水汚染を大きく報じていた。
 弁護士でイル=ハワームディーヤの住人の一人でもあるマフムード・サイード・アフマドは言う。「我々はこの地区の生まれ育ち、飲料水の汚染に大変苦しめられてきた。しかし、製糖会社に対抗する何の証拠も持ち合わせていなかった。今、新聞社が政府の研究所で行った精密分析が、飲料水汚染を突き止め、イル=ハワームディーヤ住民から著名を集めるキャンペーンを始め、会社に対する法的訴訟を起こそうとしている。ナイル川への有毒物垂れ流しを止めるまで、立ち向かうつもりだ」。
 イル=ハワームディーヤに住む弁護士アフマド・アブドゥルタワーブ・マフムードは語る。「この怠慢の責任者たちが、彼らの杜撰さと、イル=ハワームディーヤの住人の心を軽んじてきたことの代価を払うまで、我々の魂が静まることはないだろう。我々は環境省に、彼らの分析で、会社の犯した重大な違法行為を明らかにするものを提出するよう、求めていく」。
 この時、一市民サウサン・アリー・スレイマーンが、イル=ハワームディーヤの住人と共に連帯し、昨朝、検事総長事務所に環境、農業、灌漑の各相および及びイル=ハワームディーヤ精糖社長に対し、管理不行届きを訴える届出番号20293を提出した。サウサンが本紙に語る。「一エジプト人のわたしは、この会社が国民に対して行ったことで、悲しみと痛みを覚えた。責任者たちには、わたしたちが飲んだ水を飲み、食べたものを食べて欲しい。多分、わたしたちを苦しめてきた怠慢の大きさを感じることでしょう」。また、こう付け加える。「わたしが届出を出したのは、政府が腕組みをして突っ立っている前で、飲み水のせいで国民が毒に冒されたり、腎臓を蝕む病気に苦しむのを見るに耐えないからです」。

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