撮影禁止を理由に、観光客が法的訴訟と広報キャンペーンで政府を攻撃
観光高等議会書記長ザーヒー・ヒワース博士は、ワーディ・ムルークおよびルクソール西部のムルークのニ地域において、私用カメラ、デジタルカメラ、ビデオの持ち込みを禁止した。墳墓の外での撮影は許可されず、観光バスにカメラを置いていかなければならない。このことが、大勢の観光客とガイド、観光旅行代理店連絡会、観光地で働く人々の怒りと憤慨を買っている。彼らは禁止の理由について問いただし、多くの観光客が、この決定を知ってからワーディ・ムルークへの立ち入りを拒否し、法的訴訟を起こすことで政府を攻撃し、帰国後にウェブサイトでこの件を広めている。
ルクソールの観光ガイド長アブー・エル=マギド・アブー・エル=ワファーはこう語る。「墳墓の中での撮影禁止については、彫像の保護のためということで、観光高等委員会の決定に同意するが、外での撮影禁止には何の正当性もないし、観光客を馬鹿にしている」。
この決定は、ルクソール観光客減少につながるだろう、と言う。ハーリド・エル=ムナーワー観光旅行代理店連絡会運営議長は、ザーヒー・ヒワース博士に決定の再考を求め、この決定は、山々や墳墓の前で撮影したい観光客の願いを禁じるものになる、と示唆する。
西部ルクソール遺跡主任のムスタファー・ワジーリーは、決定は必要なものであり、彩色と墳墓の保護のために墳墓内部の撮影を禁止しする観光高等委員会の指導を守らない観光客が増えているためだ、としている。
ルクソールで撮影禁止区域が広がる
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