エジプトの風刺漫画、アフマド・アッズとガマール・ムバーラク

 エジプト国民民主党大会の一場面をネタにした、風刺漫画です。
アフマド・アッズのカリカチュア
アフマド・アッズのカリカチュア posted by (C)ほじょこ
 元ネタになったアフマド・アッズ氏を巡る記事。
アフマド・アッズの記事
アフマド・アッズの記事 posted by (C)ほじょこ
 アフマド・アッズという人は、ガマールさんの太鼓持ちみたいなポジションらしく、大袈裟なアクションで「ガマールこそ、国民民主党の近代化革命の創始者である」とか持ち上げているのが、ネタにされているようです。
 ガマール・ムバーラクは、ムバーラク大統領閣下のご子息で、有力な次期大統領候補の一人ですが、ぶっちゃけ国民には評判が悪いです。
 大統領閣下は歳も歳ですから、どこかで席を譲らないわけにはいかないでしょうが、このままの状態で「世襲」すれば、エジプト社会の混乱は避けられないのでは、と思います。
 では誰だったら国民の納得する大統領なのか、というと、これも難しく、色々話す機会はあるのですが、ここでおおっぴらに書くには気が引けます(笑)。
 ただ、国民の支持を集めそうな人物だと、今度はアメリカにとって都合が悪い可能性もあり、ガマール氏も力不足となれば、アメリカの思惑としては、適当な軍人上がりに半軍政でも引かせるのが一番安パイ、ということになるかもしれません。
 あながち冗談でもないのですが、そういうニュースが報道されても、日本ではまったく意味が理解されないのでしょうね。まぁ何も期待していませんが。
 カリカチュアのおじさんの台詞は、以下の通り(アーンミーヤです)。
حأتجنن عملت خطوات الرقص بالظبط وبرضة مش فاهم له حاجة خالص
 「頭おかしくなるくらい完璧にダンスのステップを真似たのに、やっぱり何一つ理解できないよ!」。
 بالظبطは、アーンミーヤの発音に忠実に書くならبالضبطですし、この書き方の方が良く見るのですが、上のようにフスハー記法で書いている場合もあります。
 記法も興味深いし、政治ネタも面白いし、漫画のおじさんもなんか可愛いし、アッズさんのポーズも普通に面白いし、結構気に入っています。

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