ムバーラクとナジーフ、ナイル問題で集中討議 アブー=ル=ギート「アフリカを等閑にはしていない」
カイロではナイル水資源問題への対応を巡り、集中的な政治活動が見られた。これは、エジプトとスーダンを除く五ヶ国が新たなナイル水利分割協定に署名したものである。
ムバーラク大統領は本日、ケニアのライラ・オディンガ首相と会談し、また総理大臣アフマド・ナジーフと、ナイル水源域諸国への対応についての話し合いを持った。
政府情報筋によると、ケニア賓客への表敬随行団は水利灌漑相ムハンマド・ナスルッディーン・アラームが代表を勤めることになっていたが、農業相アミーン・アバーザが代表となることになった。
同筋が本紙との会見で語るところでは、ケニア賓客に対するこの外交手続き上の変更は、ここ数日の間のケニア側から出された発表に対する間接的なエジプトの回答であり、カイロでのオディンガとの会談ではナイル水利問題を扱わないことを示したものだという。
一方、コンゴ大統領ジョゼフ・カビラが昨日、四日間の公式訪問のためカイロに到着した。滞在中、フスニー・ムバーラク大統領が彼を歓迎する。
これに関連し、外相アフマド・アブー=ル=ギートは、エジプト外交がアフリカやナイル水源諸国を軽視しており、それが現在の問題の原因となっている、という批判は正しくない、と述べた。
また、昨日のパキスタン外相シャー・マヘムード・クレーシとの共同記者会見では、エジプトのアフリカ大陸における外交的な役割は、何十もの国より大きなものだ、と付言した。
一方、アラブ連盟事務総長アムル・ムーサーは昨日、ムバーラク大統領との会見の直後に、ナイル水利問題で、連盟には必要な対応を取る用意があることを述べた。
またムーサーは、「すべての問題には解決がある。ナイル水利について、悲観的になってはならない、慎重に誠意をもって望むことだ」と語った。
ナイル水利問題
新聞・メディア
