エチオピア・ダム

エチオピア・ダム

主権機関、エチオピア・ダムへの対処方法を検討 詳細状況のための大統領の元での緊急会議
 担当筋が本紙に対し、エチオピアが一昨日、貯水と発電のためにタナ・ブリーズ・ダムの建設を発表したことは、エジプトを刺激し外交的手段に引き釣り出し、1959年および1969年水利用に関する国際合意に依拠する代わりに、国際世論を水源諸国の味方とするよう覆すことを狙ったものだ、と語った。
 同筋は、ナイル問題に責任を持つ政治主権各関連が昨日会合し、新たな進展に対する対処を検討し、ダムについて詳しい情報を求め、ムバーラク大統領への提出に備えた。得られた情報では、タナ・ブリーズ・ダムは一つのタービンを備え、水流はトンネルからここに流れ込むもので、学問的な意味ではダムではない。同筋によると、ダムとこれに対するエジプトの立場について、水利省より詳細な記者発表が行われる見込みだ。
 国際水利専門家でカナダ国際開発研究センターのハム・イル=ウムラーニーは、エチオピアによる水利発電ダム建設の発表は、エジプトが、更なる話し合いを重ねるよりナイル川水利計画の延期の要求へと向くことを狙ったものだ、と述べた。
 イル=マアラーニーは、エチオピアがエジプトを挑発し、国際世論をエジプトの見解寄りからエチオピア側へ逆転し、この発表に対し慎重な対応をし、問題について別の当事者と分別ある対話を行うよう求める一方、この期間のエジプトは大きな動きをしていない、と付け加えた。
 一方、外務大臣アフマド・アブー=ル=ギートは昨日、ベルギー外相ステファン・ヴァナキルと会談を行い、エジプトおよびスーダンと、ナイル水源諸国との間で意見が相違している問題を巡り、最近の進展について話しあった。

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