エルバラダイ支持者間の相違、在米支持者との対話

エルバラダイ支持者間の相違、在米支持者との対話

イル=バラーダイー、アメリカで70人のエジプト人学識者と会見 「大衆との対話」と「アメリカの支持」の間で支持者たちが揺れる
 ムハンマド・イル=バラーダイー氏が、本日、アメリカ合衆国ハーバード大学で、70人のエジプト人学識者と会見し、核兵器なき世界についての講演を行った。この時、イル=バラーダイーを支持する独立した大衆キャンペーンと、改革のための国民連合の間で相違があった。同キャンペーン事務局長アブドゥルラフマーン・ユースフは、来たる五月三日に人民議会議長へと陳情書を提出すべく呼びかけられていたデモへの参加を拒否した。
 一方、同胞団はイル=バラーダイーを長とする改革のための国民連合との同調を固持することを確言し、同胞団代表がイル=ガド(明日)党本部でアイマン・ヌールと会見した際、この同調は大統領選においていずれかの人物を支持することを意味するわけではない、と述べた。これはイル=バラーダイーを大統領選で支持しないかもしれないことを示唆するもので、彼らが支持するのは連合の原則であり人物ではない、ということだ。
 アメリカ合衆国在住エジプト人学識者のイル=バラーダイーとの会見では、アメリカにおけるイル=バラーダイー支持者の間で、とりわけ、エジプトの民主主義改革実現のために米国行政の支持を取り付けることについて、相違があることが明らかになった。一方、ムスリム同胞団はイル=ガド(明日)党「アイマン・ヌール戦線」と、体制に抗するための共通基盤に立つべく、諸政治勢力代表との対話を続けることが必要であることで一致した。アイマン・ヌールは、同胞団代表に、来たる大統領選に乗り出すための選挙プログラムの一部を託した。
 他方、国際原子力機関前事務局長ムハンマド・イル=バラーダイーは、ツイッターの個人ページにて支持者に対し新たなメッセージを発した。そこで彼は「我らの力は数にあり、ドイツがベルリンで恐怖の壁を崩したように、恐怖の障壁を破壊するのだ」と述べた。イル=バラーダイー擁立を支持する大衆キャンペーンが路上に降りることを拒否した一方、改革のための国民連合は、即時解散を要求する陳情書を人民議会に提出する行進を行う準備を進めている。

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