エルバラダイを支持する在クウェートエジプト人逮捕への抗議

エルバラダイを支持する在クウェートエジプト人逮捕への抗議

 治安部隊は昨日、在カイロクウェート大使館前で多くの女性政治活動家らがデモを組織しようとしたのを止め、彼女たちの抗議文提出を阻んだ。これはクウェートで33人のエジプト人が逮捕されたことに抗議するもので、彼女たちは、国連原子力機関前事務局長ムハンマド・イル=バラーダイーの改革要求を支持していた。当局はドッキ地区の大使館へ通じる道を封鎖した。
 16名ほどの女性政治活動家は、彼女たちの言うところでは、クウェートからの追放者の権利保護と、政治的志向を理由とした一方的な解雇をやめるよう求めるため、クウェート大使館に向かった。彼らはムハンマド・イル=バラーダイーへの支持を表明していた。活動家らの代表が要求提出のために大使館に入ることを治安部隊が拒否した後、大使館そばで抗議デモを組織し、クウェートとアラブ体制に反対するシュプレヒコールをあげた。その中には「すべてのアラブ体制は、公正と自由に反している」というものがあった。
 イル=ガド(明日)党副代表ガミーラ・イスマーイールは、反エジプト警察の抗議の声をあげ、アラブ体制を「治安当局上層部による連携」と断罪した。エジプト内務省がクウェートのカウンターパートに対し情報を提供している、と言い、アラブ体制は改革運動を「盗賊団か何か」のように扱っている、とした。
 一方、諸人権組織は、当地在住のムハンマド・イル=バラーダイー氏の支持者が逮捕され、このうち21名が追放されたことを受け、クウェート政府に対し広範な抗議キャンペーンを組織した。
 ヒューマンライツウォッチは、昨日、クウェートに対し「エジプト人反体制派への迫害の停止」を求め、エジプト人全逮捕者の即時解放と追放措置の停止、クウェートの住居への帰還許可を要求した。
 一方、アラブ司法独立センターは本日、国連に対し同問題についてクウェート政府に抗議する声明を提出した。エジプト人権協会は、昨日、在カイロ・クウェート大使に書簡を贈り、一方的な追放について現状を調査するよう求め、彼らの権利を取り戻すよう要求した。
 クウェートでは、クウェート人権協会が昨日声明を発表し、クウェート治安当局が行った措置を「一方的」であるとし、クウェートがコミットしている基本的人権を極めて杜撰な形で否定するものだ」とした。

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