保健省:フィシーフを食べることで麻痺や死に至る場合がある
食料供給調査局は138トンのフィシーフと40トンの食用に適さない魚を七つの県で押収した。これはシャンム・ッ=ナシーム(イースター)に備え広範に催されているキャンペーンでのことで、保健省は市民に対しフィシーフを食べることで食中毒や麻痺、死に至る場合があると警告する声明を発表した。
食料供給調査局は、カイロ県、イル=ガルビーヤ県、イル=ブハイラ県、オクトゥーブル県、イッ=シャルキーヤ県、ヘルワーン県、イル=ミヌーフィーヤ県で集中的なキャンペーンを行い、保健省スポークスパーソンのアブドゥルラフマーン・シャーヒーン氏は、フィシーフによる食中毒は調理法によるもので、一部の製造業者が水面で死んでいる魚を用いているからだ、と述べた。また100度で10分間調理しない限りフィシーフには毒素が含まれている、と語った。
予防局局長アムル・キンディールは、目眩や喉の渇き、発話困難や嚥下困難、呼吸困難、力が入らない、といった中毒症状は、フィシーフを食べた8から12時間後に現れ、解毒剤を注射しなければならず、解毒剤一本は60,000ギニーすると述べた。
フィシーフはエジプトの伝統的な魚の塩漬けで、ボラで作るようです。ガイドブックなどにも紹介されている有名料理ですが、食べたことがありません。
フィシーフが危ない、という報道が丁度去年の今頃にも出ていたらしく、言及しているブログ記事もありました。これは食中毒というよりイスラーム的にフィシーフがよろしくない、という件ですが、同時に衛生上の問題も触れられています。
注射一本60,000ギニーとのことですが、これでは普通のエジプト人は死ぬしかないですね。いくらなんでもこの値段はちょっとおかしい気がするのですが、脅しているのでしょうか。
まぁ日本人も命がけでフグ食べたりしていますから、他人のことは笑えませんが。

