大統領の胆嚢除去手術成功
フスニー・ムバーラク大統領は昨日、ドイツで胆嚢除去の手術を受け、エジプトのテレビは、その終了直後に手術成功の知らせを報じた。その数分後、手術の行われたハイデルベルグ病院は、「手術はうまくいった」という短いコメントを発表した。
ドイツ医療筋によると、エジプト大統領の退院予定は決まっていないが、この種類の手術の療養期間は三日程度である。また中東通信社の伝えるところでは、大統領は快方に向かっており、手術室から直接集中治療室に移り、家族や手術チームと普通に会話していた。
ドイツのメディアに述べるところでは、ムバーラクの到着直後に行われた精密検査により、結石による慢性の胆嚢炎がみつかった。全身麻酔による手術でこの除去に成功した。
大統領は集中治療室に移り、家族や担当の医療チームと会話した。手術チームは、手術は完全に成功した、と発表した。
ムバーラク大統領は、金曜夜、慢性炎に冒されているのがドイツ訪問による精密検査で見つかった胆嚢の除去手術治療期間が終わるまで、アフマド・ナジーフ首相に大統領権限を委任することを発表した。
手術の数時間前、人民議会は大統領に電報を送った。その中でアフマド・ファトハー・スルールは、大統領が快復し健康になって祖国に戻られることを願う、と表し、こう付け加えた。「大統領閣下、アッラーがあなたをお守りしますように。貴方の愛がその心にある人民、その心があなたを取り囲んでいます」。
ドイツの病院には、スーザン・ムバーラク大統領婦人と二人の息子ガマールとアラーゥ、そして保健相ハーティム・イル=ガブリーが大統領に連れ添った。ドイツの法律により患者の状態についての情報提供が制限されているため、ハイデルベルグ病院は、手術の詳細については何も伝えていない。
الحوصلة المراريةはgall bladderで、胆嚢の意。アラビア語も英語も知りませんでした。もう一生使わない気がします(笑)。というか、日本語でも言葉は知っていても、具体的なことはほとんど知りません。
こういう言葉に出会うと、言葉の意味を知っているというのはどういうことだろう、と考えます。ウィトゲンシュタインを待つまでもなく(笑)、当該言語の内部で運用できれば良いのですが、その運用というのは、意味の詳細や正しい情報を知っていることではなく、その単語に慣れ、最低限の連合関係(身体の一部である等)を把握し、「正しい間違え方」ができることなんですよね。面白い。
と、大統領が大変な時に例によってのんきなことを考えていました。

