エジプトで豪雨被害

洪水がエジプトを破壊し続ける 水は住居を破壊しアレキサンドリアとイッ=ダヒーラ港湾地区を沈め、「金属障壁」の建設を止める
 洪水の新たな波が昨日エジプトの各地、とりわけシナイの諸都市を襲った。観測局は、今日明日は、共和国各地で激しい雨と気温低下が続くことを発表した。地域育成相アブドゥッサラーム・イル=マフグーブ氏は、被害を受けた全域で洪水対策実施の緊急事態を宣言した。
 洪水により、ガザの金属障壁建設作業およびラファフの治安港作業が中断し、アレキサンドリア港が閉鎖され、アレキサンドリアおよびイッ=ダヒーラ港湾作業が中止され、出漁も中断している。南シナイの二十の家族を含むベドウィンの集まりは、行方不明者の知らせを受けて解散した。スエズ運河大学学長は、イル=アリーシュの教育学部および農学部で、試験の延期決定を発表した。開発省によると、ナグア・ハマーディーのアルミニウム工場は、3400万ギニーの損害を蒙った。
 工業生産労働者組合組合長サラーフ・ハイカルによると、状況は壊滅的で、9000の家族が脅かされており、これらの工場が崩壊すれば、エジプトは年間1200万ギニーの損害に見舞われる、と警告した。
 アスワーンでは、避難活動が続いており、「アラブ商業」社の機材を借りて、豪雨により浸水した家屋から水が排出された。水位は1.5メートルに達し、80の高圧鉄塔が倒壊してから二日間停電がつづいている。
 南部上エジプト電力会社地域部長イブラーヒーム・フワイリドは、技術者チームが早急に電力を復旧する、と述べた。ムバーラク大統領は、昨日夕、地域行政相、住民相、社会保障相、および電力相、広報相と共にアスワーンに到着し、女性二人が死亡し255以上の家屋倒壊の原因となった洪水の被害を受けた地域の視察を行った。犠牲者と被害者に補償し、保護を行う。

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