ニカーブ女性、医療用マスク着用で試験禁止決定をかわす
試験官たちは「止むを得ず行ったことに罪はない」と雰囲気を和らげようとする
昨日の試験初日、ニカーブをしたカイロ大学の学生には、高等委員会による決定をかわす方法が一つしかなかった。顔の前の「ブルカ」を医療用マスクに変える、というものだ。この決定は、大学での試験へのニカーブでの入場を禁止するもので、大学責任者たちは、試験官に対し、ニカーブ女性の入場を許さないよう、厳しく注意している。
一方、科学学部長ムハンマド・サーリフ博士は、決定の遂行を確実なものとするために、個人的に試験会場を回る意欲を示し、実際何人かの女子学生に試験会場への入場を禁じた。
サーリフは試験官に対し、ニカーブを脱ぐことを拒んだ学生に質疑応答を許さないよう注意し、一方で顔のほとんどを覆う医療用マスクの着用を許可し、ほとんどの学生が応じた。何人かの女子学生は、ニカーブの顔の部分をあげるだけで、試験会場入場禁止決定をかわそうとしたが、学長は拒否した。「ニカーブの一部でも顔に着用する女子学生は、答案用紙を回収する。学生の行いは不正とみなされる」。
試験官たちは、試験会場を覆っている厳しい状況を、「必要は禁止を許す」「止むを得ず行ったことに罪はない」といった言葉で和らげようと試みた。何人かの女子学生は会場から退出させられ、泣いていた。
二カーブとマスクと大学試験
新聞・メディア
