ドイツ法廷でのムスリマ惨殺事件、2009年の衝撃的事件で第四位に

マルワさん事件
マルワさん事件 posted by (C)ほじょこ

マルワ・イル=シャルビーニー事件、2009年の衝撃的事件で第四位に
 米タイム誌は2009年に最も世間を騒がせた事件のリストを掲載し、そこでエジプトの薬剤師マルワ・イル=シャルビーニーの事件が第四位となった。この他に、世界中の十の事件が含まれている。
 様々な分野のリストを含むこのリポートは、この事件がイスラーム世界全体で注目を集めたことを示し、彼女を「ヒジャーブの殉教者」と表した。彼女がロシア系ドイツ人の過激派によって、ヒジャーブの着用を理由に殺されたからだ。
 イランでバハーイー教の宗教指導者七名が投獄された事件が、宗教的な世界的事件で第九位を占めた。彼らは、イスラエルのための諜報活動を行いイスラームを侮辱した、というイラン政府当局の「主張」以外に、何の公的な容疑もないまま、一年以上投獄された。リポートは、アメリカ合衆国国際信教の自由委員会委員長のレオナルド・レオの、「バハーイー教徒に対する容疑は何の正当性もなく、単に好ましくない宗教的少数派に対する抑圧の口実にすぎない」との言葉を伝えている。
 コペンハーゲン気候サミットが、国際環境問題で第一位を占めた。京都議定書に代わる協定の合意のために二年間続けられた協議に「戴冠」すると思われていながら、現在のところサミットは、排出の責任があるのは途上国なのか先進国なのかを巡って忙殺されている。

 「テロリスト」等の暴言を受けたことから訴えたところ、法廷内でメッタ刺しにして殺される、という凄まじい事件であるにも関わらず、日本ではあまり取り上げられていないようです。
参照:
Wikipedia : Murder of Marwa El-Sherbini
ドイツでイスラム女性刺殺/「差別」とエジプトで反発―四国新聞社
 マルワさん事件では、エジプトと並んでイランで激しい抗議活動がありましたが、そのイランでの宗教弾圧が一緒に取り上げられているのが興味深いです。この二つを敢えて並べて記事にしているのは、おそらく意図的でしょうが、センスの良さが伺えます。

タイトルとURLをコピーしました