
アラビア語のURL、エジプトのドメイン posted by (C)ほじょこ
スーザン・ムバーラク、多文化政策を呼びかける
共和国大統領夫人スーザン・ムバーラクが、インターネットの運用について、利害当事者たちの間での権利と義務を均等化するよう、訴えた。
第四回インターネット・ガバナンス・フォーラムでの発言で、世界の国々において、文化的多元性と多様性を育むために政治的働きかけと共に、先進国と発展途上国のデジタル・ディバイドを食い止め調整することが必要である、と述べた。
エジプトにおけるインターネット利用者および携帯電話利用者数の増加に触れ、地域レベルでこの分野が発展していることを示している、とし、将来的にインターネットはより低コストになるだろう、と述べた。
通信情報技術相ターリク・カーミル氏は、フォーラムの会見で、「ドット・マスル(訳注:エジプトのこと)」ドメインを個人に与えるかどうかは未決定であるとし、始めは上院本会議を通じて政府機関に与えられるにとどめられるだろう、と述べた。
URLでのアラビア語使用に門戸を開くとのICANNの合意を示し、アラビア語が他の言語、例えばペルシャ語と類似していることにより、アラブ諸国が大きな制限に直面しているとした。また、例え英語表記であっても、世界的な商標にドメイン登録されないよう、知的所有権についての規正が必要である、と述べた。
これに続き、多くの会議出席者が、アフリカ大陸を、インターネットサービスを支えるケーブルで結びつける必要性を訴えた。国際情報ネットの利用度において、茶色い大陸は最低レベルにあるとされている、と触れた。
かなり不安定で低速とは言え、エジプトでもインターネットは普及しています。質に関しては、日本と比べてはアメリカだって下ですから、これくらいでも上等でしょう。
ただ、ドメイン取得等については、かなり規制があるらしく、れっきとした企業のメールがhotmailだったりすることがよくあります。
アラビア語URLは、認められるにしても、日本語URL以上に人気が出ないのでは、と思われます。文字の綴り方向がURLの途中で変わるなんて、考えただけで不吉です。
「ドット・マスル」が.egだとするなら、現在でも存在するし、かなり限られているとはいえ、.name.eg以下で個人による取得も不可能ではありません。アラビア語URLについて触れられているので、ドメイン名がアラビア語、ということでしょうか。.مصرと、文字通りアラビア語のドメインを新たに設け、これを大幅な制限の元に運用する、ということかもしれません。覚束なくてすいません。
記事で触れられている「アラビア語が他の言語と類似していることによって蒙っている制限」というのは、何が言いたいのかよくわかりません。文字を共有しているというなら、英語とフランス語だってほとんど一緒です。
アラビア語関係でネットを使っていて不便を感じるのは、活用の激しいアラビア語の性質故に、検索語をうまく絞れないとか、アーンミーヤ記法やラテン文字表記がバラバラだとか、その程度です。これはいずれGoogle様が解決してくれるでしょう(笑)。日本語だって「デジタル」「ディジタル」やら「デバイド」「ディバイド」「ディヴァイド」等の揺れがありますから、そんなに変なことでもありません。
ICANNは、日本では「アイキャン」と読まれることが多いと思うのですが、アラビア語表記を見ると「イーキャン」と読んでいるようです。
الفجوة الرقمية はdigital divideで良いと思います。面白い訳です。
