新聞ですごいニュースを見つけました。アラビア語を喋るロボットです。

アラビア語を喋るロボット「イブン・シーナー」の新聞記事 posted by (C)ほじょこ
アラビア語を喋る最初のロボット「イブン・シーナー」
「イブン・シーナー」。アル=アイン・ル=イマーラーティーヤ大学の研究者チームによる、アラビア語を話す最初のロボットの名だ。この新しいロボットは、イマーマ(ターバン)とアバーア(アラブの伝統衣装)を身に付け、顎鬚を蓄えた顔は、アラブの高名な学者「イブン・シーナー」を体現している。表情を変えることができ、身長は約150センチ、アラビア語を話し、微笑む。
大学のロボット・チームおよび大学メディアの代表で、この計画を統括していたニコラス・マヴリディスは、「メディア・ライン」放送協会に次のように述べている。「新型ロボットを『イブン・シーナー』と名付けることでは、意見が一致していた。というのも、チームは、大衆が文化的に共感できる人物像を求めていたし、わたしたちは、この人物に、学問や哲学といったアラブ地域の重要な価値を体現して欲しかったからだ」。アッ=シャルク・ル=アウサトゥ紙は、新型ロボットはその通信能力でインターネットで情報を探すことができ、その機能は商店の商人のようなものだ、と伝えている。「イブン・シーナー」計画のコストは200,000ドルで、アラブ首長国連邦のシャイフ・ハリーファ・ブン・ザーイド・アール・ナヒヤーンの直接融資を受けている。
固有名詞等がおぼつかないので、誤訳はご容赦。エジプトではなく、UAEのロボットです。
الشرق الأوسطの記事はこちら、英語の報道はこちらです。
この記事だけだと、どんなロボットだかさっぱりわからないのですが、とりあえず見た目はよくできています。
性能がどうとかより、この風貌がたまりません。ヒゲは何か機能があるのでしょうか。
日本も、バイオリン弾くロボットより、侍ロボットでも作って居合いでもさせたらどうでしょう。
と思っていたら、動画がありました。
うわあぁっ! 顔が異様にリアルです。喋る蝋人形。「不気味の谷」ギリギリって感じです。
でもですね、わたしの勘では、アラブ的には、これは「谷」に落ちていないんじゃないかと思うんですよ。彼らの美意識的には「アリ」なんじゃないでしょうか。「不気味の谷」のレンジって、文化により相対的のように思います。
よく見るとそれほどリアルでもないのですが、ヒゲとターバンのせいで、本物っぽさが増しているのでしょう。脳梗塞でリハビリ中のおじいちゃんみたいです。
微妙に正確なフスハーとは違う部分がありますが、「崩れたフスハー」なのか、それともアーンミーヤなのでしょうか。もしこれが湾岸方言なら、圧倒的にエジプト方言よりフスハーに近いですが、イブン・シーナーと名付けたロボットに方言を喋らせるとも思えないし、あまりにもフスハーに近いので、フスハーが少し崩れただけでしょうね。
とりあえず、言語能力ではわたしより性能が良さそうです。
