エジプトは大変喫煙率が高いですが、こちらに来る前にイメージしていた程ではありません。吸わない人も結構います。
第一に、女性はほとんど煙草を吸いません。女性が喫煙するのはイメージが悪く、特にムスリムの女性はほとんど吸わないか、隠れてこっそり吸っています(笑)。社会階層が高いのと低いので、どちらが女性の喫煙率が高いのか気になったのですが、ざっと観察している限り、社会階層と関わりなく吸っている人は吸っているし、吸わない人が大多数です。
それから、煙草はかなり高いです。輸入煙草だと8ポンド50ピアストル(約170円)なので、平均的なエジプト人にとってはかなり経済的な負担になります。
シーシャだけ吸って煙草(シガーラ)は吸わない、という人もかなりいますが、シーシャには(男性の場合)社交的な意味があることと、値段がシガーラより安い、というのがあると思います。
みんながプカプカ煙草を吸うエジプトなので、煙草を吸っていたからといって文句を言われることはあるまい、と思っていたのですが、仲良くなると結構忠告されます。
もちろん、外国人については女性でもお咎めはないし、「煙くてうぜーんだよ!」的な文句をつける場面は見たことがないし、絶対あり得ないと思うのですが(そんなことをウザがっていたらエジプトで生活できないし、文句をつけたら周り中から非難されると思う)、「煙草は身体に悪い。なぜそんなものを吸うんだ。女性ならなおさらだ」的なアドバイスは、結構聞きます。「身体に悪い」のは全喫煙者が知っていることで、日本だといい加減この手の無駄な忠告は差し控えられるようになっていると思うのですが、人懐こく何にでも介入するエジプト人は、ちょっと仲良くなると「身体に悪い、やめた方がいい」としきりに言ってきます。
わたしは禁煙だけなら百回くらいしたことがある人生の敗北者で、当初エジプトでもさっぱり煙草がやめられませんでした。
でも、お金がないこともあって、ここしばらくは煙草を一切買っていません。この一週間くらいは、シーシャもほとんど吸っていないと思います。
では煙草を吸っていないかというと、吸っています(笑)。
仲良くなった非喫煙者のエジプト人が禁煙を薦める一方、喫煙者のエジプト人は、自分が吸う時にほぼ確実に他人にも薦めてくるので(煙草が社交的意味を持つのはエジプトに限らない)、誘惑に負けてつい吸ってしまいます。
「やめたい」と言うと、薦めてこなくなる人も多いですが(煙草は高いですし、本心では有難がっているはず)、それでも尚押し付けられることがあります。
いや、吸いたいんですけれどね。吸いたいのが顔に出ているから、もらえちゃうんでしょうね。もらい煙草だけなので本数は減っているんですけれど、本数は関係ないって言いますしね。ええ、吸っています。
何が言いたいかというと、禁煙できていない言い訳をしようとしたのですが、結局自分が悪いですスイマセン、ということです。

バックギャモン(طاولة タウラ)に興じる人々 posted by (C)ほじょこ
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