エジプト女性の服装、シャッカ偵察

 昨日アレキサンドリアから戻って宿に着いたのが深夜1時半くらいで、今日はグダグダ寝ていました(最近いつもだけど)。
 この間近所のスークで買ったムスリマがよく着ている黒いワンピースを着てみる。周囲にはウケていたけれど、東洋人がこれでヒジャーブなしで歩くと、ますます目立ちます。どの道最初からパンダなので、開き直って愛用することにします。
 ちなみに、あのズドーンとした服は、かなり厚手の生地でできていて、遮光カーテンを着ているみたいに重いです。結構暑いのですが、エジプト女性はジーンズとか普通の服の上に更にこれを着てヒジャーブをしていて、暑くないのか不思議で仕方ありません。今日の授業中に「エアコン着きの服を作ったら売れるよ」と冗談を言いました。日本の技術力で作ってみようって企業様、ありませんかね。
 この服は好きだし、先生に確認したら「別に日本人が着ていても全然問題ない」とのことだったので安心しましたが、ヒジャーブだけは不可逆的なので、入信してもしないようにしておきます。
 エジプト人は、ムスリマでもヒジャーブをしているというだけで、こういう「いかにもムスリマ」な格好をみんながしているわけではないし、洋服にヒジャーブ、というのが一番多いです。そのヒジャーブも色とりどりで、みんなお洒落を楽しんでいます。
 ただ、ノースリーブとかミニスカートとかはあり得ないし、洋服といっても引きずりそうなロングスカートが主流です。半袖も滅多に見ません。
 逆にニカーブ(サウジの女性がしているような、目以外すべて黒い布で覆っているもの)を着ている人も少数派で、せいぜい1、2%くらいだと思います。
 こういう格好を見慣れてくると、欧米の人間の格好がはしたなく見えて仕方ありません。彼らは自分たちが文明人で、ヒジャーブとかニカーブは「抑圧の象徴」とかペラペラの解釈をしているのかもしれませんが、肌を露出するのが文明なら、サルの方が余程進んでいます。
 こんなのは相対的なお話で、要は慣れなのですが、どうも欧米人のバカっぽい女が好きになれません。まぁ、わたしもアホな格好しているし、エジプト人から見たら十分はしたないのでしょうけれど。あと、アフリカンもうるさい女多いですね(笑)。
 ちなみに、ヒジャーブをするのは家庭の外でかつ男がいる場所だけなので、女子ワールドでは普通に髪の毛出しています。「武装解除」すると、すごいセクシーな格好とかだったりしてビビります。
 先生とは仲直りして、つつがなく授業進行。休み明けのせいか、終始ご機嫌。
 昨日贅沢してしまったので、イフタールはスーパーで買ったパンをモシモシ齧って飢えをしのぐ。
 授業後、ついに目処が立ってきたシャッカ(アパート)を見に行く。
 ところが、大家がいつまで経っても帰ってこず、さんざん待った挙句、今日は建物だけ見て中は「ボクラ(明日)」ということになりました。この「ボクラ」は永遠に「ボクラ」のことが多いので、可能な限りその場で決着つけたかったのですが、いないものはいないので仕方ありません。「ボクラ」が来たら「ボクラの何時や」というのを必ず明言させて、「遅れたら殺すぞ」オーラを出さなければなりません。
 場所はあんまり外国人がいる地区ではなく、ちょっと歩くと猛烈な喧騒の世界なのですが、建物の周囲自体はそれほどうるさくなかったので、中身が良ければいい加減決着つけたいです。マフルーシュ(家具一式揃い)で新品、エアコンもあって2000ポンド(約4万)と聞いていますが、見て隅々までチェックするまでまったく信用できないので、姑の如き口うるささで明日再決戦してきます。水まわりとすべての電化製品を確認しないと絶対ダメです。あとは住んでから周辺住民と仲良くしたり喧嘩したりして、段々わたしに慣らしていくしかありません。
 日本人があまり住む地区ではなく、日本基準からすれば周囲も建物もかなり汚いですが、もっと郊外に住んでいる先生からすると「高嶺の花」のようで「この辺に住みたいけれど、とても手が出ない」と言っていました。
 そういえば、先日日本人の方の自動車に乗せて頂いた時、モハンディスーンとかザマーレクとか、駐在員がよく住んでいるエリアを初めて見たのですが、同じカイロとは思えないようなきらびやかな世界でした。一体どうなっているのでしょう。全然行ったことがなくて、通りの名前を言われてもわからなかったのですが、あとで地図を見て「あそこが噂に聞く素敵空間ですかっ」と納得しました。
 逆に、ああいう地区に住んで全然外に出ない方は、一度はガザ広場の喧騒とかイッサイイダ・ゼーナブとか(メトロの駅じゃなくて広場の南の辺)も経験してみた方が良いと思います。いや、別に得られるものは何もないですが・・・。
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車の上の犬 posted by (C)ほじょこ

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