エジプトで初痴漢

 昨日は寝たのが夜明け近くで、今日は朝寝坊してしまいました。
 今週末にはラマダーン入りしそうですが、断食と関係なくラマダーン時間になっています。
 街は大晦日の日本のように、ラマダーンの飾りつけ(ファーヌース)で溢れています。

 昨日沢山自習して油断したのか、大して勉強しないまま、また近所のターンメイヤ屋さん(ハルビーというおっちゃん)でサンドイッチを買って昼過ぎに食べる。具の残りが少なくなっていて、おっちゃんが「ごめんな、明日朝来てくれれば新鮮なので作れるよ」と言ってくれました。
 この時、隣のおばちゃんがニコニコ聞いてくれていたので、できたらこの人と喋りたかったのですが、キッカケがつかめませんでした。
 おばちゃんと話したいのになかなか話せず、ナンパしたいけどできない小心者の男の子みたいになっています。
 今まで会話した女性と言えば、マタァムの店員さん二人(一人はキリスト教徒らしいおばちゃん、もう一人はムスリマで超美人)、宿のそうじのおばちゃん何人か、マタァムのアシュラフの娘(小学校一年くらい)、あとは散歩先で二言三言話したくらいです。
 美人ムスリマ店員はアシュラフの奥さんっぽいですが、この人は美人らしく言葉少なく、恐れ多くてなかなかトークできません。いつも挨拶と二言三言で会話が終わってしまいます。
 対しておばちゃん系はガンガン話しかけてくるのですが、労働者のアーンミーヤはわたしには聞き取りが難しい上、いつも全然話題が合いません。
 散歩していて露骨にジロジロみてくるのは男女共通ですが、男が話しかけてくるのに対し、女は集団で遠巻きに見てキャーキャー言っているだけで、日本の女子高生状態です。
 話題的に、ある程度知識人階級の女性でないと、外人としてはトークが難しい気がします。
 長丁場の授業は割と順調。この前のテストが返ってきて、前よりは点数が良くなっていてホッとします。
 「結婚生活の秘訣」みたいな文章を読む。
 本屋さんを巡っていても、家庭生活についての本をよく見かけるので、割とこういう話題は好まれるようです(万国共通?)。
 そういえば、前に「年齢をよく尋ねられるし、女性に年齢を尋ねるのは失礼ではないようだ」と書いたのですが、先生に尋ねたところ「それはエジプトでも失礼だ。文化じゃなくて個人の問題だ」と言っていました。
 どうもわたしは失礼な人たちに好かれているようです(笑)。
 授業後マタァムに残って宿題をやっていたら、Sさんから電話がかかってきて少しだけ話す。
 十二時くらいに遅い晩御飯としてコシャリを食べて帰る途中(東洋人だとすぐ顔を覚えられて、注文前に勝手に同じのが出てくるようになった)、近所の店の前でおっちゃんに呼び止められる。
 「水を飲んでいかないか」みたいなことを言っているのだけれど、どうも様子がおかしいです。ちょっと喋っていってもいいかな(こういうのはエジプトではよくある)、と思っていたら、店の奥に連れ込もうとします。腰に手を回してきたので「あかんあかん! 何してんねん!」と拒みます。おっちゃんは「なんでや!? まだ早いやん。スタイルいいねー姉ちゃん」とか完全にただのエロオヤジです(なぜか関西弁ですが、わたしはフスハー、おっちゃんはアーンミーヤで喋っています)。
 エジプトは痴漢が多いと聞いていましたが、混雑を避けていたせいか今まで無縁だったのが、こんな近所でエロオヤジに遭遇とは驚きました。
 まぁ、拒めば力に訴えてくることもないし、可愛いものですが、みなさん一応気をつけてください。
 エジプト人は概ねそんなに身長は高くないし、このおっちゃんは痩せていたのでイザとなれば畳んでしまってもいいか、と思っていましたが、超マッチョとか超デブに迫られたら結構怖いかもしれません。
 今日のイベントがエロオヤジだけでわびしいので、写真をいくつか貼ってみます。
DSCN4146
カイロの日立 posted by (C)ほじょこ
DSCN4133
ナイルの夜景 posted by (C)ほじょこ
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ナイルの夜景2 posted by (C)ほじょこ
 こんな夢のような風景と、砂埃だらけの貧しい地区、呆れるような喧騒が隣り合わせなのが、カイロという街ですね・・。

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