起床してホテルで朝食。野菜が食べられるので嬉しい。
無線LANがグランドフロアでしか使えないので、ロビーでネットにつないでいると、男性に声をかけられました。「どこから?」と聞かれて「日本。あなたは?」と尋ねると、「どこだと思う?」と返されます。顔つきはアフリカンですが、英語も上手で服装や雰囲気が西洋風だったので「アメリカ?」と言ったら、エジプト人でした。わたしの英語力はこんなものです・・。
ドイツ人を相手にしているツアーガイドのようで、ドイツ語が堪能。レッスンが始まるまで時間があったのでお喋りしていたら、例によって「お茶しに行かない?」と誘われます。自称ガイドに気をつけろと言われていたけれど、怪しい雰囲気もなく、街で買いたい日用品もあったので、なんとなく一緒に行くことになりました(ガード低い)。
結局、買い物に付き合わせた上、タクシー代も食事代も奢ってもらってしまったので、詐欺に合うということはなかったのですが、餌かもしれないので(笑)、一応気をつけています。こちらがアラビア語が多少なりとも話せて、クルアーンの章句などを暗記していると、ちょっと特別な外国人と認識してくれるようで、友達になりやすいように思います。
夕方からレッスン開始。初日はM先生のみで5時間でした。
一対一で5時間ぶっ通しというのは、なかなかキツイです。おまけに途中から「即答練習」みたいな訓練があり、時間制限されてすごい勢いで質問を浴びせられます。ヘトヘトになった上どっさり宿題も頂戴し、グッタリして部屋に帰りました。
部屋では勉強がはかどらないので、またマタァム(レストラン)に戻って、コーヒー(ネスカフェの方)を飲みながら、何とか宿題をこなします。
そうしていると、この間親しくなったボーイさんが話しかけてきて、他愛のないお喋りになってしまいます。主にアラビア語で喋っているので練習にはなっているはずですが、彼はフスハーで喋ろうとしてくれるものの、結構エジプトなまりがきつくて、知らない間に段々アーンミーヤっぽくなっていきます。先生のフスハーのようには聞き取れません。時々英語も混ざります。
なぜか英語教育の話になり、彼が「みんな学校で勉強するけど、卒業すると忘れてしまう。使わないからだ。それがエジプトの教育の問題だ」と、大人びたことを言います。いや、大人なのですが、日本製のペンを欲しがったりライター(わたしのは中国製だった)に興味津々な彼の口からそんな話題が出ると、ちょっとおかしいです。わたしのラップトップにも興味があるようなのですが、幸か不幸か中国製だったので、「これは中国製の安物だよ」と言って逃げています。事実ですが。
それにしても、英語の問題は日本と同じで、日本人に比べると圧倒的に英語の堪能なエジプト人が似たような現象を指摘しているのは興味深かったです。勿論、エジプト人が日本人より英語ができるのは、植民地時代の遺産とも言えますし、観光収入に依存しているせいでもあります。逆に言えば、日本人が英語が苦手なのは、植民地支配の経験もなく、日本語だけで生活できるからで、必ずしも恥じることではありません。大体、言語がいくつか操れるくらいで尊敬が集められるのは日本くらいのものではないでしょうか。
個人的には、言語訓練(「語学」という言葉はちょっと変。言語なんてスポーツだと思う)自体も好きなので、英語もアラビア語も楽しんでいますが、嫌いな人は無理に勉強しないでも良いと思います。仕事でどうしても必要になった時に頑張れば十分でしょう。エジプト人の英語が日本人よりマシと言っても、相当になまりが強いのが普通ですし、日本人も日本人らしい英語で開き直った方が自然だと思います。
というわけで、宿題に追われているうちに深夜になって、一日が終わりました。
※前のエントリで信号がないみたいなことを書いてしまいましたが、大きな交差点にはちゃんと信号があります。そこでは他の交差点よりは秩序が保たれています。小さな交差点には信号はほとんどないです。
※同じく前のエントリでエジプトの柔道選手のことを書きましたが、ムハンマド・ラシュワンという人だと思います。柔道詳しくないし会話についていけていなかったので、あんまり自信がないのですが・・。適当なこと書いてごめんなさい。このブログに書いていることは結構間違いもあると思うので、信用しすぎず裏を取ってくださいね。ごめんなさいー。
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エジプト留学日記